タイはHIV対策の先進国!「100%コンドームキャンペーン」の効力

タイ HIV対策

タイ王国ってどんな国?

タイ王国と言えば、「微笑みの国」と呼ばれ、仏教の寺院の建ち並ぶ美しい街並みが目に浮かび、プーケットやチェンマイなど、観光の拠点としても、日本人に非常に人気の国です。

また、東南アジアでは唯一先進的な国際都市であり、高層ビルやショッピングモールが広がり、医療や公衆衛生も整備されています。一方、やはりタイと言えば、バー、クラブの他、娯楽施設でのセックスワークの盛んな国として知られています。

そこには、1900年代初めに売春宿がタイ政府の公認となり、軍人や観光客から外貨がもたらされ、性産業がタイの経済を発展させたという歴史があります。

タイ王国のHIV/エイズ感染拡大の歴史

 2010年のタイの国勢調査によると人口約6600万人、これまで、100万人以上がHIVに感染したと報告され、アジア周辺諸国と比較して、感染者数は圧倒的です。そのタイ王国のHIV/エイズ感染者第1号は、1984年の同性愛者の男性でした。

感染は男性同性愛者の間から薬物使用者に拡がり、その後、セックスワークに従事する人たちの間で爆発的な感染拡大が起こりました。そして、その客や家族へと急速に拡がっていきました。1991年、1年間のHIV/エイズ新規感染者数は14万3千人と報告されています。

HIV/エイズ予防「100%コンドームキャンペーン」

1991年以降、タイの首相がエイズ対策委員長となり、「100%コンドームキャンペーン」を含めたエイズ対策が本格的に始まりました。セックスワーカーには、無料でコンドームを配布して予防を推進しました。

その結果として、セックスワーカーのコンドーム使用率は1989年の25%から2003年には96.9%となり、セックスワーカーのHIV/エイズ感染率は1994年の34%から、2012年には1.6%まで下がりました。「100%コンドームキャンペーン」は、タイのHIV/エイズ予防対策の代名詞ともなりました。

タイのHIV/エイズ医療対策

貧困層がいかに医療へアクセスしやすくするかが、非常に大きい問題でした。そこで、2001年には「30バーツ医療保障制度(1バーツ約3円前後)」が開始され、貧困層でも医療機関に受診できるようになりました。

また、2002~3年には、自国でエイズ治療薬の生産が始まったことや、タイ政府が安い抗HIV薬を使用できるようにしたことで、HAARTが公立病院で無料提供されるようになりました。2006年には住所登録地での医療機関の受診を無料にするなど、特に貧困層に拡がりを見せるHIV/エイズの予防、治療に対し、様々な対策が次々と実施されました。その成果として、2011年の新規HIV/エイズ感染者数は、年間約1万人まで減少しました。

こうした医療費や医療アクセスへの対策の他、地域レベルでHIV/エイズ教育やカウンセリングなど、教育的な取り組みも行われ成果をあげたことから、タイはHIV/エイズ対策の先進国と言われるようになりました。

日本人とタイのHIV/エイズ

タイでは、政府をあげたHIV/エイズ対策が功を奏して、劇的に感染者数は減少しました。しかし、今でも、一般のバーやクラブなどでも、観光客を相手にセックスワークが出来る環境であり、日本人男性もそれを目的として渡航する方もいるようです。

まだまだ、セックスワーカーのHIV/エイズ感染は以前ほどではないにしろ、限りなく黒に近いと考えたほうが良いでしょう。タイに限らずセーフセックスは当然ですが、それ以上に可能性がある場合には、早期検査、早期治療をお勧めします。好奇心で一生を無駄にしませんように。

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