HIV患者の結核死亡率は、通常のなんと50倍!

結核

HIV患者の結核死亡率は、通常のなんと50倍!

先日RNA Research & Archivesに掲載された記事によりますと、HIV患者は、より結核に感染しやすく、また、感染すると通常の50倍の確率で重症に至るという調査結果が報告されました。

なぜHIV患者の結核は重傷化しやすいか

今回行われた調査によりますと、HIV患者が結核に感染した場合、一年以内に重症に至る確率が、HIVネガティブの患者に比べて50倍も高いとの結果が出ました。これは、とりもなおさず、免疫力が落ちているために結核菌の増殖が容易に行われやすいからです。
WHOの報告によれば、全世界のHIV感染者の死因の6割が結核であると言われています。2010年〜2013年には、合計で38万人のHIV患者が結核で死亡しました。そしてこの数字は、この10年の間に年々上昇しているというのです。

結核の初期症状を見逃さないで

kextukaku150この背景には、HIV患者の多くが、結核の初期症状を見逃しているか、あるいは、AIDS発症だと思い込んで検査や治療を怠っているか、などの要因が考えられます。
確かに、AIDS発症時の症状には、ひどい寝汗や体重減少など、結核の初期症状と非常に似ているものもあります。しかし、咳や微熱が2週間以上続く、痰が出る、などの症状も見られる場合は、まずは結核を疑って、担当医に検査してもらいましょう。結核は、不治の病ではありません。早期発見と早期治療で完治可能な病気です。ただし、発見が遅れると、その分治療も難しくなります。HIV感染者の場合は尚のこと注意が必要です。

日本の結核罹患率はアメリカの約5倍

結核は過去の病気というイメージがありますが、実は毎年新たに結核に罹患する人は全国で2万人を超えます。2013年は21,283人が新たに結核に罹患しました。これは、アメリカにおける罹患率の4.9倍に当たります。長らく保菌していたと見られる高齢者の発症もありますが、その一方で、20代の罹患も増えています。その理由は、結核菌が蔓延していた時代を生きて来た高齢者世代と異なり、若い世代には結核菌に対する免疫がないため、感染しやすいということ、また、発展途上国に長期滞在する若者が増え、結核菌を日本に持ち帰り、感染したことに気づかないまま他者に感染させるというケースも増えています。

結核以外のHIVとの合併症

HIVと結核との合併症は、1980年以降アメリカで急増し、今尚発展途上国ではHIV患者の死亡原因の第一位となっています。しかし他にも、HIVに感染していることで罹患率が上がる病気があります。例えば心臓血管系の病気(心筋梗塞や狭心症など)、慢性腎臓疾患、肝臓疾患、悪性腫瘍などです。
悪性腫瘍に関しては、カポジ肉腫や非ホジキン悪性リンパ腫、浸潤性子宮頸がんなど、AIDSの症状とも言えるような腫瘍だけでなく、肛門がん、ホジキンリンパ腫、肝臓がん、肺がん、皮膚がん、咽喉頭がん、白血病など、非HIV感染者でも罹患するタイプの腫瘍も含まれます。これら合併症に対する予防策としては、正しい服薬によるウィルス量(RNA)のコントロールが最も重要なのは言うまでもありません。

参考リンク
RNA Research & Archives(DNA)

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