コスト削減を理由に抗レトロウィルス剤を拒絶!野菜や果物を食べてHIVを予防?

抗レトロウィルス剤 野菜

南アフリカ共和国のHIV/AIDSに関する問題は世界中の論争の的

南アフリカHIV/AIDSに関する国の政策についてお話したいと思います。

南アフリカ共和国のHIV/AIDSに関する問題は世界中の論争の的になっており、それは政府の無策と手遅れの政策に原因があったと考えられます。1992年南アフリカ国家エイズ調整委員会(NACOSA)は政府労働組合、学識経験者、経済団体などを集め急増するHIV問題について話し合いました。

抗レトロウィルス剤の供給するための資金不足

南アフリカの国家エイズ戦略は予防、研究、人種、カウンセリングや福祉など広範囲に取り組むことにしました。アパルトヘイトが廃止され南アフリカ共和国が民主主義に変わり感染率が急速に増加したからです。産科診療所での妊婦の発病率は1990年には0.7%だったのが1992年には2.2%に上昇しました。

1998年にタイで抗レトロウィルス剤(ARV)の短期コースを試験的に投与したところ母子感染率を半数に低下させたとの調査結果があります。この結果を受けて南アフリカの擁護団体と研究者は妊娠した母親にARVを使用するよう呼びかけました。

しかし、AIDSに有効な薬剤、抗レトロウィルス剤(ARV)の供給について当時、大きな問題がありました。それは1999年の時点で5万人HIVに感染した子供が産まれてくるとして翌年も増加し、更に数年先もHIVに感染した子供を治療するための予算の余裕が国にはないと言われていました。

抗レトロウィルス剤の使用を反対したANC(アフリカ民族会議)

9NAfqdatgzSzQr91418111986_1418112013もう一つの問題はARVの使用価格を下げている製薬メーカーにも関わらずコスト削減を理由に西ケープ州以外のANC(アフリカ民族会議)行政区ではこの薬剤の使用を拒絶したことです。

その理由は、当時の保健省大臣は薬剤が感染予防措置として提唱されているにも関わらず、治療よりも野菜や果物を食べて予防することに焦点をあてARVの使用反対を正当化したのです。

このため無料で提供されるはずのARVの薬剤をHIVに感染した国民に配給されることはありませんでした。これらも原因のひとつで感染がさらに拡大したのです。しかしANCの管理下でない西ケープ州では1999年にARVをHIV感染者に対しすすめました。この結果、現在の西ケープ州のHIV感染率が5%と低い数値を維持できているのです。

2006年カナダのトロントで開催された世界エイズ会議で南アフリカ保健省のプレゼンテーションではARVの薬剤の入ったボトルの他、ビートルートとニンニクも提示されました。これはHIV感染が薬剤治療よりも食生活や生活習慣の改善の方が重要であるという発言からこの様なプレゼンテーションが行われたのです。

薬剤治療の重要性が認められたのは2010年以降

その後、ようやく薬剤治療の重要性が認められ政府はHIV検査とカウンセリングキャンペーンを開始しました。一人一人がカウンセリングや検査を受け教育、情報、予防法など正しい知識を国民に提供しました。

それは2010年以降~
最近の事です。

南アフリカ共和国在住記者より

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