HIVに感染しても出産したい!男性/女性どちらが陽性者でも大丈夫!!

出産

もちろん大丈夫

男性女性、どちらがHIV感染者であっても、子供を持つことは可能です。それに、子供が欲しいと思うことも、当たり前のことです。決してHIV感染者であることを卑下したり、子供を持つことをあきらめたりする必要はありません。

実際にHIV陽性とわかってから、複数回妊娠する人もいます。ただし、夫婦間で養育の問題など、将来のことも含めて十分話し合う必要があります。また、妊娠する方法は、選ばなければなりません。そうでなければ、生まれてくる子供もまたHIV感染者となる可能性があるからです。

妊娠の方法は、体外受精と人工授精

男性がHIV陽性の場合には、体外受精を行います。男性の精液からHIVウイルスを取り除き、女性の卵巣から取り出した卵子と受精させます。受精卵がある程度分裂した段階で、子宮に戻し着床すれば妊娠が成立します。

女性がHIV陽性の場合には、人工授精を行います。男性の精液を注射器で女性の子宮に入れるため、男性への感染はありません。妊娠時に無症状でエイズが発症していないことが前提です。CD4値が200以上であることが望ましいとされています。

HIV陽性者の妊娠や出産の経験が豊富な施設の方が、精神的なサポートも含めて、よりよい出産に臨めるでしょう。

HIV陽性者の妊娠

赤ちゃん200
HIVが妊娠の経過に影響することはありません。また、妊娠でHIV感染が進行するということもありません。HIV陽性でない方と同様、妊娠中には定期的に受診し、健康状態をチェックする必要があります。

禁煙、禁酒、高血圧、糖尿病など、極めて普通の妊娠時と同じ健康管理が重要です。加えて、母体がHIV陽性の場合には、妊娠中も継続して抗HIV療法を行います。妊娠前や妊娠初期に服用していると、胎児に影響が出る可能性のある薬もあります。妊娠を望む場合には、主治医に相談することが重要です。

妊娠中の抗HIV療法

妊娠中でも、多剤併用療法を行います。母体のHIVウイルス量をできるだけ減らすことで、胎児や出産時の感染の確率を減らすことができます。しかし抗HIV薬を服用することで、副作用が発現する可能性があります。

また、つわりなどで、服用が難しい場合もあります。体調をよく観察し、主治医と相談しながら妊娠と治療の両方続けていくことができます。

子供への感染

妊娠中、子供が胎内にあっても、母親と血液を共有することはありません。そのため、子宮内での感染は少なく、母子感染全体の約四分の一と言われています。

しかし、へその緒を介して栄養や抗体などを受け取っているため、生まれてくる子供は必ず、HIVの抗体検査は陽性となります。そのため、ウイルスの定量検査などで、ウイルスの存在を確認するとともに、生後6週間は抗HIV療法を行います。

帝王切開が勧められます

産道を通る時に母親の血液にさらされる為、最も感染の確率が高くなります。そのため、多くの場合母親の血液と接する時間を極力少なくするために、帝王切開を勧められます。

平成20年度の厚生労働省研究班報告によると、通常の経腟分娩の場合の感染率が20.69%なのに対し、帝王切開では0.45%と報告されています。帝王切開は一つの選択肢ですので、主治医とよく相談して決めることができます。

粉ミルクで育てます

母乳中にはHIVウイルスが含まれています。そのため母乳を与えることができません。すべて粉ミルクとなります。貧困国では、母乳の危険性を知っていながら、母乳を与えざるを得ない状況もあります。

日本では、ありがたいことに、いつでも清潔な水と粉ミルクを手に入れることが出来ます。

正しい知識と正しい方法

正しい知識を得て、正しい方法で行えば、HIV感染者でも安全に妊娠や出産、育児をすることができます。また、平成22年4月からは妊娠時にHIV検査を完全実施しています。

HIVと知らずに妊娠した場合でも、妊娠時に検査をするため、抗HIV療法を行いながら、安全に妊娠を継続することが可能です。しかし妊娠の可能性があるならば、予め検査をして、安全な妊娠をすることをお勧めします。パートナーと一緒に、HIV検査を受けましょう。

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