感染予防薬としてのツルバダ!お金持ちはエイズにならない?

ツルバダ 予防

ツルバダ」という薬をご存じでしょうか。

ツルバダは、世界中で広く使用されている抗HIV薬です。2012年の売上高は、HIV感染症治療薬の中で第2位、31億8000万ドルに上っています。

ツルバダR配合錠は、1錠中にエムトリシタビン200mg(エムトリバR)と、フマル酸テノホビルジソプロキシル300mg(ビリアードR)を含んでおり、1日1回1錠で2種類の抗HIV薬を服用できるという優れものです。

それぞれ別々の薬としても販売されていますが、多剤併用療法では、服用する薬の種類が多いため、少しでも服用の負担を軽くして飲み忘れを減らす目的で、アメリカのギリアド・サイエンシズ社によって開発されました。

日本でのツルバダ

日本国内では、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせて、HIV-1感染症に対する治療薬として使用することができます。

また、医師、看護師などの医療関係者が、HIV患者さんの血液のついた注射針を刺したりした時などに限って、HIV感染予防として使用することができます。1日1回1錠と言うものの、薬価は1錠3,756.3円、1年で1,371,049.5円です。日本ではHIV治療で使用する限り保険適応となり、また身体障害者手帳制度の利用もできます。

アメリカでのみ予防薬として承認

2012年7月、アメリカの食品医薬品局(FDA)は、HIV-1の感染リスクが高い人を対象に、新たに予防薬として承認しました。HIV-1の感染リスクが高いというのは、この場合パートナーが既にHIV-1感染者であることを指します。

アメリカにおいて感染経路として最も多いのは同性間の78.2%(2011年)であり、ゲイおよび両性愛者のHIV感染者数は50万人以上にのぼります。そのため、特に男性間性交渉者(MSM : Men who have Sex with Men)に対しては、アメリカ疾病対策予防センター(CDC)では、承認前からツルバダの適応外使用を勧めていました。

アメリカで予防投与が承認されたのは、当然とも言えるものです。しかしながら、その費用は1年間で14,000ドルにのぼり、服用できる人は限られているというのが現状です。

予防薬としての効果

 感染リスクの高い男性2,499人を対象とした臨床試験において、ツルバダはプラセボ(偽薬)と比べて感染リスクが42%低下したと報告されています。

また別の臨床試験では、パートナーがHIV感染者である4,758人に対しツルバダを投与したところ、プラセボを投与した群と比べて感染リスクが75%低下したと報告されました。この二つの試験を元に、アメリカではツルバダの予防投与が承認されました。

予防薬は夢の薬ではありません

臨床試験の結果を見てもわかるように、薬を飲めば感染しないと言うわけではありません。あくまでも、非常に感染リスクの高い、MSMあるいは、パートナーがHIV感染者である場合に、リスクを少しでも減らす目的で必要とされているということです。

予防薬としてツルバダが承認されたアメリカにおいても、ツルバダを服用してもなお、ギリアド社では次のことを勧めています。

1.コンドームを使用すること
2.HIVを含む性感染症の検査をパートナーと一緒に受けること
3.危険な性行為をやめるためのカウンセリングを受けること
4.性行為の相手の数を減らすこと

HIV感染と検査

HIVの感染力は非常に低く、感染経路も限られているため、予防薬に頼らなくても感染を予防し、感染拡大を阻止することは可能です。

HIVを含めHIV感染リスクを高める性感染症の検査を、郵送で出来る方法もあります。まずは、今の状況を知ることが重要です。

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性病検査キットの検査は登録衛生検査所で実施します。検出精度/信頼性共に医療機関と全く同じです。

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