エイズは大丈夫! 献血もしたし健康診断を受けたばかりだから…えっ!?

健康診断

献血もしたし健康診断を受けたばかりだから…えっ!?

献血もしたし健康診断を受けたばかりだからHIV/エイズの心配はないよ!」

と言われる方がいます。

献血では感染症を検出する血液検査をしている筈ですし、健康診断でも細かい血液中の成分分析などもしています。

確かに問題が無いように思われますが、本当に大丈夫なのでしょうか?

献血:こういう方は献血をご遠慮ください

献血をする前に、「こういう方は献血をご遠慮ください」と言う注意書きを確認させられます。

・HIV/エイズ検査が目的の方
・この6ヵ月以内に下記に該当することがある方

(1)不特定の異性または新たな異性との性的接触があった
(2)男性どうしの性的接触があった
(3)麻薬、覚せい剤を使用した
(4)上記(1)~(3)にあてはまる人と性的接触をもった

献血した血液はHIVを含む感染症の検査をしている事は周知の事実ではありますが、ならなぜ?この様な注意書きが必要なのでしょうか?

また、検査をしているなら「HIVに感染していれば検査結果を知らせてくれるはず」と誰もが考える事と思います。
それにはこんな理由があります。

献血で発見されるHIVは100%ではない!

献血した血液は、HIVなどに感染した危険な血液が使用されないように、色々な検査が行われています。

しかし、感染からの期間が短い場合、HIVは十分な抗体が産生されていないので検出に漏れる場合があります。その場合には、正常な血液として輸血や製剤原料として使用されてしまい、輸血を必要とする患者さんに感染させてしまう事になります。

短い感染期間に対応させる事と検出感度を向上させるためにNAT検査(核酸増幅検査)が行われるようになり、それ以前の検出数より2割程度、HIV陽性者の検出数はあがりましたが、それでも100%のHIV検出は現在の技術では対応できていません。

献血をする方に注意書きの内容を確認して貰う事だけが、検出精度を100%にする為の唯一の方法になります。もし、HIVに感染している可能性があるのなら絶対に献血をしてはいけません。

この事からHIV検査目的で献血をされるとHIV感染被害が出てしまう為に、あえて検査結果を本人に知らせないようにしています。「HIVは献血をして問題が無かったから大丈夫だよ」と考えていた方は、献血でHIV検査結果は報告されませんので注意して下さい。

詳しくは関連記事を見て下さい。

関連記事:日本赤十字社のHIV検査がへっぽこなのか?

健康診断:HIVはわかるか?

会社員であれば年に1回は健康診断をしています。健康診断の中には血液検査があり、HIVに感染していればここでHIVに感染している事がわかる筈。この様に誰もが思う事ですが、実はHIV/エイズは健康診断の血液検査では発見する事が出来ません。

HIV/エイズの検査は抗体の有無を確認する検査であり、一般的な(会社で行う)健康診断の検査項目の中にはプライバシーの観点から検査項目に含まれていません。HIV/エイズ検査は希望者のみに実施され、本人の同意なく勝手に検査が出来ない様になっています。

HIVキャリアの方達も普通に会社の健康診断(血液検査)を受けていますが、HIVと診断される事もありません。つまり、健康診断を受けて問題が無いからと言ってHIVに感染していないと考える事は大変危険な事です。

健康診断の項目からHIV感染が予測できるか

健康診断の血液検査でHIVと特定する事はできませんが、血液の結果数値に影響を与える事もあります。

HIVは白血球内のCD4リンパ球に影響を与え、減少させる事から白血球数は低い値が出る傾向があります。※HIV感染初期は外部から侵入したHIVウイルスと闘う為に逆に上がる。

また、抗HIV薬を投薬開始した方であれば、薬の副作用により中性脂肪やコレステロール、肝機能などの数値に異常が見られる場合があります。

●血球系検査

  • 赤血球:多血症、貧血など
  • 白血球:感染症など
  • 血小板数:貧血・血小板血症など

●肝機能

  • AST:肝臓障害、血液疾患など
  • ALT:急性肝炎、慢性肝炎など

ただし、これらの数値は日ごろから血液検査をしており、自分の数値を理解している人ではないとなかなか変化に気が付きませんし、その時の体調により数値が変わりますのでHIVに感染したかどうかを特定する事は難しいと思います。

健康診断(血液検査)は体の健康状態や隠れた病気発見を目的としていますが、健康診断(血液検査)の結果から完全に病気の特定は出来ません。体の異常に気づき精密検査に結び付け、早期発見、早期治療に役立てるものと考えて下さい。

それでも健康診断(血液検査)の血球系検査等で異変に気が付いた事があれば、又は、疑わしい事をしてしまった経緯があればHIV抗体検査をしてみる事は重要な事です。

HIV検査のタイミング

HIV検査でしか知ることが出来ない上に、感染直後では、ウイルスを確定することが出来ません。HIV検査は、ウイルス感染が成立してできた抗体を検出する検査だからです。

感染の可能性から1ヵ月後以降であれば、検出できる場合もありますが、人それぞれ陽性になるタイミングが違うので、陰性であっても感染していないとは言い切れません。感染の可能性から3ヵ月後に再検査を受けましょう。

ただ、検査を受けた日の3ヵ月前より以前の感染は、否定されるので、「いつ」「誰と」の時までは感染していないということが確定できます。まず検査をして、少しでも不安を取り除くことに、十分な意味があります。ぜひ、HIV検査を受けましょう。

関連:第4世代スクリーニング検査は行為後20日からHIV判定可能

自宅で性感染症の検査が出来ます


性病検査キットの検査は登録衛生検査所で実施します。検出精度/信頼性共に医療機関と全く同じです。

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