愛する人を守るならば、HIVに対し無知ではいけない。フランス在住記者

フランス

フランス在住記者からのHIV状況報告

DMyiGr_7v9VI4Us1415161345_1415161354結婚を機に主人の母国である、フランスに住むことになりました。

国際結婚ということで、手続きは容易ではないのであろうと予想はしていました。
参考までに、アメリカ人と結婚をしていた友人にも色々聞いていたからです。
ところが、実際はそれ以上に煩雑でした。

HIV検査が生活に取り込まれている

まず、婚姻届を出すための書類を準備しなくてはならないのですが、その中にHIV検査結果の提出が義務付けられていました。以前から、フランスはヨーロッパの中ではスペインに次いで、HIV感染者が多いと言われていましたから、警戒意識も高いのだろうと思いました。ただし、理解はしたものの面倒なのは変わりなく、HIV検査も最寄の病院で出来るというわけではありませんでした。

フランス大使館のホームページに掲載されている病院で検査を受け、フランス語表記の診断結果を提出と書かれているのです。私は北関東圏在住だったので、新幹線を利用して東京タワー近くの病院まで行かなくてはなりません。時間を作り、1日掛けて、しかも安くない金額を支払い、やっと入手できたのです。

その後、無事結婚し、パリ近郊に住み始めました。子どもも直ぐに授かりましたから、パリ市内にあるアメリカンホスピタルで診察を受けました。日本でも妊娠するとHIV検査を行うことになっていますが、もちろんフランスでも当然のように行います。その頃に自己検査キットなるものが販売されたので、その検査結果の提出でも構わない旨の説明がありました。

警戒はしているのですが、差別をしないラテンの国らしい一面もあります。

アパートを契約する際に、年収、勤務先を訪ねる用紙に「HIVウイルス保持者か?」と当然のように書いてありました。主人が「Yesだと契約できませんか?」と聞いたところ、「契約は出来ます。質問は、政府からの要請です。」と言われました。

正直、いままでの私の感覚では身近に保持者がいたら動揺してしまう可能性が高いと思います。でも、主人はきっとこちら風の挨拶である頬に「チュッ!」を躊躇い無く出来ることでしょう。性に対する考え方も非常にオープンなお国柄で、スポーツ中継の合間にコンドームのCMが流れます。もちろん、夜の時間帯ですが、日本では目にすることの無い商品のCMだったので仰天しました。

日本の方に考えて欲しい事

フランスでは「セックスを大切な欠かせないものと考える。HIVは現代社会における副産物。愛する人を守るならば、無知ではいけない。その相手が誰であったとしても。」そんな風に冷静に受け止めていると感じました。

そして、そのための社会作りに真摯に取り組んでいる。
その一面に置いては、日本のナンセンスな対応・対策を嘆かわしく思っています。

フランス在住記者 女性

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