カポジ肉腫!CD4+が200~500/mm2がカポジ肉腫発症の一つの指標

カポジ肉腫

日和見感染症から発症する悪性腫瘍

カポジ肉腫は、HIV感染に伴う免疫機能の低下によって、ヒトヘルペスウイルス8型(HHV-8又はKSHVとも呼ばれる)というウイルスに感染して発症する日和見感染症です。エイズ指標疾患のうち、約4%を占めており、HIV/エイズ患者のカポジ肉腫を、エイズ関連型カポジ肉腫といいます。ほとんどが、男性同性愛者(MSM)に限定して発症すると報告されており、HIV感染者の約7割が同性間による感染のため、カポジ肉腫の発症は増えています。

カポジ肉腫(kaposi sarcoma)写真

カポジ肉腫の症状は?

HHP8ウイルスが血管内皮細胞に入り込み、全身的に感染をおこします。日和見感染症ですが、その実態は悪性腫瘍で、組織の塊(腫瘍)が全身的に出来ます。その主な部位は、皮膚が約80%、口腔内と胃や腸などの消化管がそれぞれ約40%ずつ、肺が約10%強、肝臓が6%と報告されています。皮膚にできた腫瘍は、外見的に非常に特徴的で醜悪です。皮膚には全く症状が無く、歯科で口腔内の病変から診断される場合もあります。また、内臓の場合には、自覚症状がないことが多く、内視鏡検査などでたまたま診断されることもあります。

免疫が低下して発症する

カポジ肉腫は、HHV8による日和見感染症ですので、HIV感染があっても免疫を保つことで発症を防ぐことは可能です。HIV感染の場合、CD4+が200~500/mm2がカポジ肉腫発症の一つの指標となりますが、治療の目安として、HARTによりCD4+数を200/mm2以上に回復させていくことで、徐々にカポジ肉腫が改善するとも言われています。

治療法はあるの?

抗HIV療法(HART)の進歩によって、HIV感染からエイズを発症せずにコントロールすることが可能になっていますが、カポジ肉腫もHARTによって治療が可能となっています。治療には長期間が必要ですが、2年間で約半分の方が完全に治療でき、部分的な回復を含めると7割以上の方に有効あったという報告があります。しかし、進行が早かったり、肺やのどに症状が出たりする重症例の場合には、化学療法つまり抗がん剤の投与を、HARTに併用して行います。以前は副作用のために、継続できないこともありましたが、現在では、有効な治療法も確立されつつあります。

発症させないことが重要

平成25年のエイズ発生動向の報告によると、HIV/エイズ新規報告件数は1590件、そのうちのエイズ患者数は約3割を占めています。現在ではHIV感染の治療法は進歩しており、HART療法によりエイズの発症を防ぐことは可能となっています。カポジ肉腫は発症すると外見的にも醜悪で、治療法はあると言うものの、やはり発症させないことが重要です。そのためにも、まず、HIV検査をして、早期に治療を開始することが重要です。

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