ニューモシスチス肺炎の症状!咳や発熱、息切れ、倦怠感など風邪と同じ

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エイズ指標疾患のうち、報告数が最も多いニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)!症状が風邪と変わりない為に気が付いた時には重症化している恐ろしい感染症です。ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)を発症しいきなりエイズ発症と診断されるケースも多いと言います。

最も多いエイズ指標疾患!エイズ発症者の約40%

seki150厚生省が定めるエイズ指標疾患のうち、感染報告数が最も多い疾患はニューモシスチス肺炎であり、全体の約40%を占めています。次いでカンジダ症、サイトメガロウイルス感染症の順で報告されています。悪性腫瘍ではカポジ肉腫や非ホジキンリンパ腫の報告が多くみられますが、それぞれ約4%程度となっています。

ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)の原因は、ニューモシスチス・イベロチーという酵母様真菌によって発症します。以前はカリニ肺炎と呼ばれていましたが、原因となる真菌の種類が異なることから名前が変更になりました。ニューモシスチス・イベロチーは世界各地に分布し空気にのって拡がるために身体に入ることを阻止することはできません。

このニューモシスチス・イベロチーの病原性は非常に弱いために正常な免疫のある方では発症する事はありませんが、HIV感染者では、免疫力の基準となるCD4+細胞数が200/mm2以下とかなり進行した状態になるとニューモシスチス・イベロチーを抑える事が出来ずニューモシスチス肺炎(PCP)を発症させてしまう事になります。

ただしHIV感染者ではなくても関節リウマチや白血病などの治療などで免疫機能が低下している場合も同様に発症する可能性があるので注意が必要です。

風邪?・・実はニューモシスチス肺炎

haienn200ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)の初期症状は、乾いたから咳や発熱、息切れ、倦怠感など、一般的な風邪と変わりありません。HIVに感染している自覚がある方は免疫が下がっている可能性が頭をかすめることと思いますが、HIV感染症であることを知らない方にとっては、風邪をこじらせたかな?という程度で気が付く事は難しい事でしょう。

ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)の風邪のような症状は、ゆっくりと進行するために気が付く事が難しく治療が遅れ、重症化するケースが多く報告されています。ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)は、間質性肺炎といって酸素を取り込む肺の機能が侵されていく種類の肺炎ため、悪化すると呼吸器障害によって死に至ることもあります。米国のガイドラインでは、重症の免疫不全症の方のニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)による死亡率は20~40%と報告されています。

PCPの治療は早期、軽症のうちが重要

ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)には飲み薬のトリメトプリムとスルファメトキサゾールの合剤を使いますが、副作用が多く使用できない方もいます。そういう方にも、使用できるアトバコンという水薬やペンタミジンという注射薬もあります。60%ぐらいの効果がありますが、下痢をしている方や重症の方では、治療が非常に難しくなります。

ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)は重症化すると治療が難しい為に早期発見が重要なになります。HIV検査をうけ、手遅れにならないようにすることが大事です。

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