後天性免疫不全症候群!免疫力がなくなると、どんな症状が起きる?

免疫力 免疫不全症候群

そもそも、免疫不全ってどういうこと?

HIVに感染すると、免疫機能に重要な役割を持つCD4陽性細胞でHIVが増殖し、細胞が破壊され減少していきます。CD4陽性細胞が減少して、免疫機能が働かなくなった状態を免疫不全といいます。非常に弱い病原体に対しても抵抗力(免疫力)が無くなり、日和見感染症を発症します。
 

AIDSの診断のための日和見感染症

AIDSの診断には、CD4陽性Tリンパ球数ではなく、厚生労働省が定めた23の日和見感染症の発症を基準とし、臨床像や検査値などの条件を満たすことで確定します。いくつもの日和見感染症が合併することもあれば、日和見感染症が発症した臓器によっても、その症状の出方は様々です。
 
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日和見感染症で起きる症状

全身症状
発熱、全身倦怠感、疲れやすい、体重減少などが一般的です。
 
皮膚症状
脂漏性皮膚炎、カポジ肉腫などがあります。カポジ肉腫は悪性腫瘍のひとつである血管肉腫であり、皮膚だけでなく、口腔、消化管、肺、肝臓などの臓器にも発生します。初期は、柔らかい平たい淡い紫色の斑点ですが、大きくなると赤褐色になり盛り上がってきます。
 
呼吸器症状
肺炎の発症が多いため、初期では運動時の息切れ程度、進行すると呼吸困難などの呼吸器症状が現れます。結核では、咳、痰、微熱、疲れやすさ、寝汗等の症状が現れます。

カリニ原虫によるカリニ肺炎は約4分の3の患者さんに発症すると言われています。特にCD4陽性Tリンパ球数が200個/μL以下になれば注意が必要です。3ヵ月以内に運動時の呼吸困難、発熱、乾いた咳がある場合には、胸部X線、血液ガスなど検査をして診断します。
 
消化器症状
慢性的または繰り返す下痢、食欲不振などがあります。また口腔ヘルペス、口内炎、口唇ヘルペスを発症することがあります。口腔カンジダ症では、飲み込むときの痛み、胸やけ、心窩部痛、胸骨下痛などが出ることがあり、カンジダ食道炎や深在性カンジダ症が疑われます。内視鏡などの検査によって確定すると、エイズと診断されます。
 
神経症状
トキソプラズマ、クリプトコックス、その他ウイルスによる日和見感染症の症状として、脳症や痴ほう症が約40%に発症することがわかってきました。また、AIDS痴呆症候群と呼ばれるHIVによる脳炎、脊髄炎を発症し、集中力低下、健忘症、無関心、運動失調、振戦などが現れることがあります。
 
眼の症状
サイトメガロウイルス感染症は約3分の1の患者さんに発症する疾患で、網膜炎の症状が現れます。眼底検査で早期発見が可能です。その他、間質性肺炎、副腎炎、腸炎、脳炎、骨隨炎なども現れます。
 

いきなりエイズでは手遅れに

HIV感染後、風邪のような急性症状の期間を過ぎると、無症候期ではほとんど症状はありません。しかしCD4陽性Tリンパ球数の減少に伴って免疫力低下(免疫不全)となり、日和見感染症が発症するいきなりエイズでは、その治療は非常に難しいものになります。

現在では、HIVに感染していたとしても、適切な治療を受ければエイズを発症することは、ほとんど無いと言っても良いでしょう。まず、検査をして、必要であれば早期治療を開始しましょう。

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