静かに・・そして確実に蝕み続けるHIV!エイズ発症へのカウントダウン!

エイズ発症

HIV/エイズのステージ

HIVは非常に感染力が弱くそのものに特徴がある病変が無いので、感染した事や免疫不全が進行している事に気が付き難い感染症です。

感染したHIVは自然治癒することは無く、無症状のまま静かに・・そして確実に体を蝕み続けます。

1度の過ちが10年後にエイズ発症と言う大きな災いとなって降りかかる事もあります。症状が現れた時には免疫不全がかなり進行した状態であり、最悪のケースも考えなければならないかも知れません。

HIV/エイズはアフリカなどの遠い国の話ではなく日本でも確実に症例が増えて来ています。これは日本人の認識の甘さとHIVに対する政府の対応の悪さを証明していると言わざる得ないでしょう。

HIV/エイズの進行過程(ステージ)を理解頂き、もしHIVに感染していたならエイズ発症へのカウントダウンが始まっている事を認識をして貰いたく記事に致します。

ステージ1.感染初期(感染してから3か月)

pA2YScR5fMNpbdo1424585463_1424585490このステージの感染では、発熱や頭痛、筋肉痛などインフルエンザ様症状が数週間続きます。約20%くらいの人は「HIVの症状ではないか?」と医師に相談に行くぐらい深刻ですが、この段階ではHIV/AIDSの診断がつきません。

この段階では末梢血に大量のHIVウィルスが存在し、免疫系はHIV抗体および細胞障害性リンパ球産生することによりウィルスに応答し始めます。

この過程は血清転換(セロコンバージョン)として知られています。血清転換が不完全な時にHIV抗体テストをしても結果は陰性となり正確にHIV/AIDSとの診断は出来ません。

関連記事に詳しい内容がありますが、HIVに感染して症状が出る可能性があるのはステージ1が最後です。ステージ2以降では長くは10年もの間、全く症状が出ない無症候期に入ってしまいます。

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ステージ2.臨床的無症候期(感染後3か月~10年程度)

このステージでは平均で10年間続くこともあり名前が示唆している通り大きな兆候はありませんが、リンパ節腫脹が見られることもあります。

末梢血のHIVのレベルは低い検査値を示しHIV抗体が血液中に検出可能となります。よって抗体試験は陽性を示します。

研究ではHIVはこの段階で休止状態ではなくリンパ節において非常に活発であることが分かっています。試験は活動が活発なリンパ節から流出する少量のHIVを利用し測定が可能です。

この試験はHIV RNA(HIV遺伝物質)を測定しウイルス負荷試験と呼ばれています。そしてこの試験はHIV感染の治療において重要な役割を有します。

全く症状がありませんので気が付かないうちに感染を広げてしまうのがステージ2です。HIVに対する認知度や危険性を理解していない我が国で最も多いのがこのステージです。

このステージ2に滞在しているうちにHIV検査をして感染の有無を知り、免疫不全の進行を管理、早期治療を始める事が最も重要です。

ステージ3.HIV感染症の徴候(AIDSを発症する可能性がある時期)

時間の経過とともに免疫系はHIVによってひどくダメージをうけます。これは、3つの主要な理由のために起こると考えられます。

・リンパ節と組織はダメージを受けるか、機能しなくなる。
・HIVが突然変異し、多くのヘルパーT細胞の破壊につながる。つまり、より強くより多様で変化に富む病原性になります。
・人体は、失われていくヘルパーT細胞に追いつかなくなるため体が衰弱していきます。

抗レトロウイルス治療は、通常個体のCD4数が低レベルつまり、免疫系が悪化している徴候を示したときに開始され、抗レトロウィルスの投薬により、免疫系が損傷を受けるのを防ぐことができます。

そのため治療中のHIV感染者は通常は臨床的に無症状のままです。しかし、治療を受けていない人か若しくは治療薬の効果が現れない患者の場合、免疫機能は低下し症状が発症します。

最初の症状は軽度ですが、免疫システムが低下するにつれ悪化します。免疫系が通常防止する肺炎やカンジダ症、帯状疱疹などの日和見感染にもかかりやすくなります。

また、HIV感染のこの段階は多臓器疾患と感染症が起こりやすくなります。

特定の感染症の治療は継続されますが、根本的な原因はHIV感染なので進行を遅らせることができない限り、免疫抑制の症状は悪化をとげていきます。

HIVの治療はこの時期(ステージ3)前には始める必要があります。免疫不全が進行した状態ですので普段感染しない感染症にも罹りやすい危険なステージです。

体内の免疫はほぼ失われていますのでエイズを発症する事も時間の問題です。

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ステージ4.HIV/AIDSの進行(AIDS発症期)

この段階では免疫システムは破壊され、日和見感染など個々の症状は悪化し、癌を発症することもあります。そして結果的にAIDSと診断されます。

臨床的基準はWHOの診断が使用されAIDSを診断するための基準は、個々の国のガイドラインに応じて異なる場合があります。

日本では、CD4陽性リンパ球が350/μ以下で治療が開始され、 CD4陽性リンパ球が200/μ未満になり更に真菌症や原虫症、細菌感染症など「AIDS診断の指標疾患」に該当するものがあればAIDSと診断されます。

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悲しい事に我が国ではステージ4になり日和見感染症を発症(エイズ発症)したのを契機として、自分がHIVに感染した事に気が付くケースが非常に多い。

人生プランが大きく崩れる恐れ

HIV対策に積極的な国々では新規HIV感染者は減少傾向にありますが、先進国の中でももっとも非積極的な日本では近年の減少は全く見られません。

むしろHIV検査そのものを知らない日本ではステージ2の隠れHIV人口が他国より多く存在している事も容易に推測されます。

エイズを発症してしまうと命を落とす危険性だけではなく、長期入院や病後の継続的な通院、経済的な負担増大、周囲へのカミングアウトを余儀なくされ、人生プランが大きく崩れる恐れがあります。

ステージ3までに・・理想を言えばステージ2のうちにHIV感染に気が付き、エイズを発症させない事が重要です。

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