輸血された血液にHIVは入ってない?昔のNAT検査では500人分纏めてた!

NAT検査

輸血でHIV感染!!

日本赤十字社は、HIVに感染していた献血者の血液輸血として使用され、その患者がHIVに感染したことを発表しました。検査体制の強化と安全性の向上に努めると同時に、責任ある献血を呼びかけました。日本赤十字社では、「血清学的検査」と「核酸増幅検査(NAT)」の2種類で、献血された血液を検査していますが、では何故すり抜けて輸血用の血液として使用されてしまったのでしょう。

血清学的検査とNAT検査の穴

血清学的検査では、HIVに感染した人の体内にできた抗体を調べてHIVの存在を確認する検査です。そのため、抗体が出来ていなければHIV感染を確認することはできません。抗体ができるまでに、個人差がありますが、少なくとも8週間は必要です。NAT検査は、ウイルスの核酸の一部を増幅して直接確認する検査です。しかし、ある程度のウイルスの量がなければ検出することができないため、ウイルスが増殖するまでに6週間程度が必要です。つまり、感染直後から6~8週間程度は、全くHIV感染を確認する方法は無いというわけです。

NAT検査の精度をあげる-個別NAT

驚くことに、NAT検査は一人分ずつ検査するのではなく、何と以前は500人分の血液をまとめて検査していました。しかし、検出の精度を上げるために、まとめて検査する血液の本数を500人分から20人分へと減らしてきました。更に、今後個別NAT検査と言って、一人分ずつの血液を検査する方法を導入することになりました。これで、HIV感染の献血血液が高精度で特定できることになります。しかし、これでも尚、感染したウイルスの量が少ない場合には、必ずしも検出することが出来ないことがわかっています。

献血する人の責任と義務

kennketu200HIV感染直後から6~8週間では、例え感染していたとしても、検出が不可能です。そのため、献血の際には、自分で「今、献血しても良い」かどうかを判断する義務と責任があります。例えば、自分自身や家族が不慮の事故などで輸血をする時のことを考えてみましょう。また、血液は輸血だけでなく多くの病気の治療に使用されています。1日に輸血を受ける方は約3000人、年間では約100万人であり、その血液は善意の献血で賄われています。無責任な献血で、重大な結果を招くことだけは、絶対にやめましょう。

どうやら陽性者には通知してくれるらしい??

何故、献血でHIV検査の代わりをしてはいけないのでしょう。そして、HIV感染がわかったとしても、何故その本人に結果を知らせないのでしょう。それは、HIV検査目的の人が多くなればなるほど、それだけHIV感染者の血液が混入する可能性が高くなるからです。しかし、現実的にはHIV陽性者に通知していたという話もあります。感染者に通知して感染拡大や治療を促すためにある意味、善意で行われていた可能性があります。しかしながら、「どうやら陽性者には通知してくれるらしい」ということがまことしやかに伝われば、HIV検査目的で献血をする人は後を絶たないというわけです。

安全な献血を守りましょう

安全な血液を守る重要性を良く考えて、絶対に不安な血液を献血しないことが鉄則です。保健所では無料でHIVの検査を受けることができますし、郵送で検査ができる方法もあります。献血を検査目的に使うことは絶対にしてはいけません。

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自宅で性感染症の検査が出来ます


性病検査キットの検査は登録衛生検査所で実施します。検出精度/信頼性共に医療機関と全く同じです。

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