HIVに感染したことを隠し通せるか?「言う必要がない」という選択

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偏見にさらされる恐怖

hennkennn200HIV/エイズという病名が知られるようになった1980年代初めの頃から、HIV感染症の治療は劇的に変化してきました。

にもかかわらずHIV/エイズに対する社会的な認知はと言えばどうでしょう。全く進化していないと言って過言ではありません。HIV/エイズということを知った人の衝撃はまだまだ大きく、偏見にさらされる恐怖を、現在もまだ否定できる社会ではありません。

通常と変わらない生活

HIVの感染がわかったとしても、適切な時期から、適切な抗HIV薬を服用さえすれば、治療成功率約80%、治療開始後1年でエイズ発症の危険域から脱すると言われています。生命予後は非HIV感染者と変わらないという時代になりました。

もちろん服薬の継続や長期投与による副作用への対処、定期的な受診など、平穏な日常生活を続けるには大変なことが多いことは確かです。しかし、HIV感染者であることを隠し通すこと自体は、現実的に可能と言えるでしょう。

カミングアウトという言葉

カミングアウトというと、「秘密を打ち明ける」「曝露する」といった意味合いで使われていることが多いでしょう。元々は、「Coming out of the closet」という慣用句から発したもので、「押し入れの中から出てくる」ということです。押し入れの中に隠れていないと、偏見の目にさらされ、嫌がらせを受けたりする状況から、本来は自分の立場を表明して、社会との新しい関係性を作り直していくという意味です。良好な社会との関係が作れないというリスクを冒してまで、押し入れから出る必要はないでしょう。

「言う必要がない」という選択

自分が弱いから言えずにいる、隠していると考える必要はないのではないでしょうか。そして、周囲から秘密を暴かれるがごとく「言わされる」必要もありません。敢えて言う必要がない、言わない選択をしていると考えましょう。

しかし、「言わない選択」をするには、HIV陽性という事実を、自分の個性のひとつとして受け入れている必要があります。そのためには治療を開始して、家族を含めた周囲の人、パートナーに感染させないという自信や、自分の生活や未来が見えていなければなりません。

エイズ発症の衝撃

エイズ発症の衝撃には、物凄い威力があります。エイズを発症してからでは、周囲の人に知られないという状況はあり得ません。度重なる検査や長期入院、外見の変化から知られることになるでしょう。

また、仕事への復帰も難しいかもしれません。エイズ発症で自分を含めた混乱を避けるために、早期発見、早期治療が大前提です。是非とも検査を受けましょう。

カミングアウトの功績

性同一性障害やホモセクシュアルの方たちの勇気あるカミングアウトが、多大なる功績を残したのも事実です。「おねえ」という言葉でメディアを席巻し、テレビで見ない日はありません。

また、テニスプレイヤーが同一性の婚姻を果たした報道は耳に新しいものです。HIV感染のカミングアウトが逆に、HIV治療の発展を知らしめ、周囲に対する認識を変える日も来るかもしれませんね。

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