カンジダ菌は誰にでもいる常在菌!エイズ?

カンジダ菌 常在菌

写真:wikipedia

性感染症ではありません

カンジダ菌は真菌の一種で、膣や腸、口の中など、元々体内に存在している常在菌です。妊婦で約30%、妊娠していない場合で約15%、膣内にカンジダ菌が検出されますが、必ずしも治療の必要はありません。

性行為でパートナーに感染することがありますが、性行為が無くても、自分のカンジダ菌によって膣炎や外陰炎を発症することがあります。

性器カンジダ症(Genital candidiasis)写真

なぜ常在菌で発症?

健康な時の膣内の状態は、カンジダ菌が存在しても、その感染力や繁殖力が抑えられるような仕組みになっています。

しかし、風邪や疲労などで免疫力が低下した時や、妊娠などホルモンバランスが変化した時、抗生物質を服用した後などでは、膣内の状態が変化してカンジダ菌の活動が活発になり異常に増殖します。そして、膣や外陰部にカンジダ菌による炎症が起きてくるというわけです。

HIVとカンジダ症

HIV感染者の場合、免疫力の低下により、HIV感染早期からカンジダ症を合併することが多く、特に口腔カンジダ症や食道カンジダ症が多いことがわかっています。

また、性器カンジダ症があると、膣や外陰部に炎症があるため、微細な傷からHIVが侵入しやすくなります。このように、カンジダ症自体は性感染症ではありませんが、他の性感染症との関連は非常に大きく重要です。

男性ではほとんど症状は出ません

一般的に、男性の場合には、性器にカンジダ菌があっても症状が出ることはほとんどありません。ただし、包茎の場合や、糖尿病、ステロイド剤の投与などで免疫が低下している場合に、亀頭部分にかゆみや違和感が出たり、赤いぽつぽつした丘疹や小さい水疱、ただれ、白いかすが出たりするなどの症状が出ることがあります。

女性特有の病気

性器にカンジダ菌が検出されても、カンジダ症とは言いません。膣や外陰部、もしくは両方に症状が現れて初めて膣カンジダ症、外陰膣カンジダ症と診断されます。特徴的な症状は、膣や外陰部の強いかゆみ、白いポロポロしたおりものが増えることです。

その他、膣や外陰部が熱っぽかったり、痛みを感じたりすることもあります。また、性交痛や排尿障害、外陰部のむくみ、白いヨーグルト状のおりものなどが出ることがあります。他の性感染症のように、骨盤内や全身へ進行することはありません。

治療は対症療法

カンジダ症の治療は、常在菌のため菌の除去を目的とするのではありません。炎症やかゆみ、おりものなどの症状が消えれば治癒となります。女性の場合、まず外陰部など症状のある場所を清潔にすることが重要です。ただし、石けんを使用すると、刺激してさらにかゆみが強くなることがあるので、ぬるま湯でやさしく洗いましょう。

自分の判断で、市販の塗り薬などを使用すると悪化する場合があるので、婦人科を受診して治療します。薬による治療としては、膣内の症状に対しては、抗真菌薬の錠剤(膣錠)や坐薬(膣坐剤)を膣の中に入れます。また外陰部には抗真菌薬の塗り薬を使用します。男性も同様に、症状のある場所を清潔にし、抗真菌薬の塗り薬を使用します。性行為は刺激になるので完治するまで控えましょう。

予防することができます

性行為によって感染する場合もありますが、カンジダ菌の存在する膣の環境をくずさないようにすることで、カンジダ症を予防することができます。

そのためには、通気性がよく清潔な下着をつけるようにし、生理用ナプキンやおりものシートはこまめに取り換えるようにします。

また清潔にすることは重要ですが、膣の中まで石けんで洗うようなことは避けます。抵抗力がおちないように気を付けることも重要です。他の性感染症のリスクを減らすためにも、カンジダ症を発症しないよう、予防を心がけましょう。

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