子宮頸がんワクチン投与の必要性とリスク!その副作用について

子宮頸がん

子宮頸がんとは

子宮がんは、発生場所によって子宮体がんと子宮頸がんに分けられます。子宮は、外側の膣から子宮口を通って子宮頸部となり、子宮体部へとつながります。子宮体がんは、子宮の奥の子宮体部の内膜にできるがんです。

一方、子宮頸がんは子宮の入口部分の子宮頸部にできるがんです。子宮頸がんは、検査によって発見しやすいため、早期に発見すれば治療可能ながんと言えます。

【子宮頸がん患者数/死亡数】
・子宮頸がんの患者:年間約10,000人
・子宮頸がんで亡くなる方:年間約3,000人

子宮頸がんの原因

子宮頸がんを発症した人の90%以上から、ヒトパピローマウイルス(HPV)が検出されることがわかっています。HPVは世界中どこにでも存在するウイルスで、ウイルスの遺伝子タイプの違うものが100種類以上みつかっています。

ヒトの皮膚や粘膜に感染しますが、粘膜に感染するタイプのうち15種類程度が、発がんに関連することがわかっています。発がんに関連するタイプの中で、さらに子宮頸がんに関与するウイルスは、ごく一部です。

日本人の子宮頸がんの方から発見されたHPVウイルスの遺伝子型は、7種類の検出頻度が高いことが報告されています。特にHPV16型が多く45%の方で発見されており、HPV18型と合わせて約60%を占めます。また、日本人の場合52型、58型の検出頻度が高い傾向にあります。

HPVに感染=子宮頸がん?

HPVはセックスで感染することが知られています。性感染症と言われることがあるのは、そのためですが、長い時間をかけて細胞ががん化して発症するため、いわゆる性感染症ではありません。

感染しても通常は排除されて感染が持続することはほとんどありません。また、排除されずに感染が持続しても、すべてががんになるわけではありません。HPVに感染すると、子宮頸部の上皮という部分の細胞に変化が起きることがあります。この細胞の変化が進行して、がんの一歩手前の状態になります。

細胞に変化が起きたとしても、また修復されて元に戻る場合もあります。さらに進行する場合には、3~5年かけて細胞に変化が起きることがわかっています。この細胞変化が起きることや、細胞変化が進行することは非常に稀です。また、がんの一歩手前の前癌病変の状態が長期間にわたるため、がんに進行しないように治療できる期間も長く、約10年間と言われています。子宮がん検診で、前癌病変を発見することが非常に重要です。

子宮頸がんワクチンの効果

子宮頸がんワクチンは、16および18型のHPVに対しては、ほぼ100%の効果があると言われています。もちろん、子宮頸がんに関係する遺伝子型の異なるHPVは他にも存在し、完全に子宮頸がんを予防できるわけではありませんが、非常に効果が高いと言って良いでしょう。

セックスによって感染する確率が高いため、セックス年齢になる以前に接種することが薦められ、10歳以上から無料で行われていました。しかし、ワクチン接種を受けた方の一部で、疼痛、発赤のほか、疲労感、筋肉痛、頭痛や胃腸症状、関節痛などの副作用が現れ、一次中止となっています。ワクチンを接種してどのような症状が現れるのか、調査が続けられており、相談窓口も開かれています。

【ワクチンの主な副反応】
・10%以上:痒み、痛み/腫れ、腹痛、筋痛
・1~10%未満:じんま疹、めまい、発熱
・1%未満:知覚異常、しびれ感、脱力など
・頻度不明:手足の痛み、失神

ワクチン接種したほうが良いのか

ワクチン接種による副作用で苦しんでいる方は、大変な苦労があると思います。ただ、子宮頸がんワクチンの接種は、世界各国で推奨されており、発がん予防が明らかとなっている唯一のがんです。

インフルエンザや肺炎など、予防接種には効果もありますが、必ず副作用の可能性がありリスクも伴います。子宮頸がんワクチンの重篤な副作用の可能性は低いものの、軽度の副作用を考えると決して低いリスクではありません。

しかし、がんを発症した時のことを考えれば、ワクチン接種する選択も必要ではないでしょうか?

重篤な副作用を引き起こす可能性は以下になります。

【重篤な副作用の確率】
・アナフィラキシー:約96万接種に1回
・ギラン・バレー症候群:約430万接種に1回
・急性散在性脳脊髄炎:約430万接種に1回
・複合性局所疼痛症候群:約860万接種に1回

子宮頸がんワクチンを打ったとしても、継続した子宮がん検診は重要です。早期発見、早期治療が何よりの薬です。

データ参照:厚生労働省ホームページ

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