性器にぶつぶつが!?尖圭コンジローマは再発が怖い

尖圭コンジローマ ぶつぶつ

性器にぶつぶつができて気が付く

「少しかゆみがある」「下腹部が重い」「性交痛がある」など、少しの違和感は感じていたかもしれません。そして、性器や肛門周囲のいぼ状のぶつぶつに気が付いて、感染を疑うことになります。尖圭コンジローマは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)による性感染症です。

尖圭コンジローマのヒト乳頭腫ウィルスはDNA型のウィルスで100種類以上の異なるタイプがあり、そのなかでも30種類のウィルスが性器感染症に影響しています。HPV(ヒト乳頭腫ウィルス)には良性型と悪性型があり、尖圭コンジローマは主にHPV-6型と11型ウィルスが原因とされる良性の腫瘍です。

悪性型では16型、18型のウィルスがあり子宮頸がんに関係しています。またオーラルセックスなどにより口腔内に感染した場合は口腔がんになる確率が高いと言われています。

日本で感染者の報告の定点調査対象となっている4つの性感染症のうち、尖圭コンジローマは男女とも、約10%を占めており、感染者数は横ばいであるものの、定点調査で毎年※5,000人以上の感染が報告されています。

※定点調査とは医師会の協力を得て保健所管内の人口に応じた数の医療機関を無造作に選びデータを纏めています。つまり全ての感染者数をカウントしているわけではなくその数から感染症の全体の何パーセントとか算出/傾向を掴む目的で利用されます。

尖圭コンジローマの特徴

カリフラワー症状は男性、女性においていぼ状のぶつぶつが陰茎や亀頭、陰嚢などに出現します。女性では膣やその周囲、また子宮頚部などにできます。そのほか尿道や肛門、肛門周囲などにもいぼ状のぶつぶつが出現することがあります。

イボの色はうすいピンクがかった色か茶色で、痛みや痒みが主な症状として挙げられますが、症状がないこともあります。症状が進むとイボはカリフラワー状やにわとりのトサカ状に大きくなり増殖していきます。

主に性行為によって感染しますが、いぼ状のぶつぶつができるまでに、数週間から数ヵ月程度、平均して3ヵ月弱かかるため、いつ感染したか、あるいは誰から感染したかわからない場合もあります。

HIV感染者が尖圭コンジローマに感染すると再発を繰り返す難治性の病気になることがあります。

尖圭コンジローマ(Condyloma acuminatum)写真

いぼ状のぶつぶつで診断

いぼ状のぶつぶつは非常に特徴的なため、婦人科や泌尿器科の医師では、外観で診断することができます。どこまで感染が拡がっているかを確認するために、膣内や子宮頸部、肛門内などは拡大鏡で観察することがあります。もちろん、組織を採取して診断を行うこともありますが、通常は外観のみで診断し、治療が行われることになります。

治療は外科的療法

AIe9MlBsfL9liZk1405151903_1405151912尖圭コンジローマは、自然に治ることはありません。しかも、ほおっておくとどんどん増え、大きくなるばかりです。治療は外科的療法と薬剤療法の2種類があります。薬剤療法では軟膏のポドフィリン液や5FU軟膏、ブレオマイシン軟膏などがありますが、これらは薬剤作用が強く皮膚粘膜に対して副作用もあります。

特にポドフィリン液を妊婦に使用すると胎児に悪影響を及ぼすと言われています。日本では治療に有効なベルセナクリームが使用できるようになりました。

そのほか外科的療法では電気メスで切除したり、液体窒素を用いた凍結切除やレーザー光線を利用した治療方法もあります。しかし再発しやすい性感染症なので確実にすべてを取る方法は無いと考えたほうが良いでしょう。

目に見えるぶつぶつをすべて取っても、他の場所に感染している場合があり、通常3ヵ月程度で約25%が再発します。治療を気長に繰り返し、再発がないかを、継続的にフォローしていかなければなりません。

尖圭コンジローマと子宮頸がん

子宮頸がんワクチンの無料接種が、副作用により現在中断されていますが、子宮頸がんの90%以上から、尖圭コンジローマの原因であるHPVの高リスク型が検出され、子宮頸がん発症予防のためにHPVワクチンの接種が勧められてきました。

尖圭コンジローマに感染している場合、同時に高リスク型のHPVにも感染している場合があるため、子宮頸がんを発症する可能性を考慮して、子宮頸がん検診も定期的に受けることが重要です。

HIVとの合併

皮膚の粘膜の傷からウイルスが侵入する経路は、尖圭コンジローマもHIVも同様です。そのため、同時に感染しているケースが非常に多く、その場合にはいぼ状のぶつぶつが多発し、治療が難しくなることが多いことがわかっています。いずれにしても、早期発見、早期治療が非常に重要です。

パートナーと治療しよう

感染しないためにはコンドームの使用が有効ですが、症状が広範囲だったり自覚症状の現れない潜伏期間もあるため、コンドームを使用しても完全な予防は出来ません。

複数の相手と性交渉をもつのではなく決まったパートナーと性行為するのが最善策ではないでしょうか。

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