不治の病と言われた梅毒!今はどうなの?

不治の病 梅毒

梅毒がまた増えている

梅毒の歴史は古く、吉原などの遊郭を中心に江戸時代に大流行し、治療法が無いため鼻が欠けたり、重篤な皮膚病が出たりした後、10年以上の時間を経て歩けなくなり、神経症状を呈し、死に至る場合もあったと言います。

1940年代にペニシリンが発見され、梅毒は激減し、現在では完治する病気となりました。しかし、世界でも再流行の兆しがあり、日本の平成24年の感染者数891人は平成14年の約1.7倍です。特に男性同性愛者に多く、HIV合併感染が多いと報告されています。

梅毒は長い時間をかけて進行します

梅毒は、梅毒トレポレネーマという細菌により発症する慢性の性感染症です。主な感染経路は性行為ですが、梅毒の母親の胎盤を通して胎児が感染する先天梅毒もあります。感染すると血液の流れによって全身に細菌がまき散らされ、症状の無い潜伏期と全身的な症状が発現する時期とを繰り返し、長い時間をかけて進行します。

梅毒の症状は全身性

第1期梅毒
感染後、3週間の潜伏期の後、感染した場所に、小豆大から人差し指の頭大のこりこりした丘疹ができ、だんだん潰瘍になります。ほとんどの場合、痛みなどの症状はなく、男性では冠状溝、包皮、亀頭部、女性では大小陰唇、子宮頸部に好発します。2~3週間たつと自然に丘疹は消え無症状となります。

第2期梅毒
約3ヵ月後、梅毒トレポレネーマが全身に広がり、70%の感染者の全身に様々な発疹が出現します。手の平や足の裏、身体、顔、四肢、肛門周囲、外陰部など全身に、豆粒大の赤褐色の丘疹や、指の爪ぐらいの大きさの斑点、腫瘤、その他多彩で特徴的な発疹が、消えたり出たりを繰り返します。

皮膚症状以外にも、発熱、倦怠感、リンパ節腫大、関節炎、腎炎、ネフローゼ症候群、頭痛、髄膜炎、脳神経障害、ぶどう膜炎、虹彩炎、などの症状が出現する場合もあります。いずれの症状も数週間から数ヵ月で消え、潜伏梅毒へ移行します。
 
潜伏梅毒~晩期梅毒(第3期梅毒、第4期梅毒)
感染後1年以内の潜伏梅毒では、また第2期に戻る場合もありますが、3年以上経過すると第3~4期の晩期梅毒と呼ばれる病期となります。

第3期梅毒では、顔、頭、額などの皮膚の下に潰瘍を伴うゴム状の腫瘤、感染後10年以上では神経や心血管に症状が出現します。現在では第3期以降の晩期梅毒はほとんどみられません。

感染力が強い

HIVよりも、感染力は非常に強いと言われています。特に皮膚症状が強い第1~2期に感染力が高く、症状が無くても感染力がある場合があります。第3~4期以降、特に4年以上を経過すると感染力は弱くなります。しかし、母子感染による先天梅毒は、病期に限らず可能性があります。

梅毒は完治する性感染症

ペニシリンによって、完治することができます。第1期では2~4週間、第2期では4~8週間、第3期以降では8~12週間、ペニシリン薬(アモキシシリン、アンピシリンなど)を内服します。

ペニシリンにアレルギーがある場合にはミノサイクリン、妊娠中でもアセチルスピラマイシンで治療することができます。症状や再発がないこと、また検査によって完治を確認することができるので、しっかりと治療することが重要です。

HIVとの合併感染

梅毒の皮膚症状は潰瘍を伴うことが多いため、梅毒があるとHIVや他の性感染症にも感染しやすくなります。またHIVを合併していると、梅毒の症状が典型的でない、皮膚症状が重篤になる、神経症状が発現しやすくなる、進行が早いなどが報告されており、いずれも早期発見、早期治療が非常に重要です。HIVを含め性感染症の検査は同時にできます。

無料の保健所での検査はもちろん、郵送でも検査ができるので、パートナーと一緒に検査、治療することが重要です。

自宅で性感染症の検査が出来ます


性病検査キットの検査は登録衛生検査所で実施します。検出精度/信頼性共に医療機関と全く同じです。

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