淋病!性行為による感染率は約30%!

淋病 感染率

男女比の釣り合いが取れない淋病統計結果

淋病は淋菌による感染症(淋菌感染症)のことです。性行為によって感染し、男性の性感染症の35%、女性では約10%が淋菌感染症と報告されています。

具体的な淋病感染者数は厚生労働省の性感染症定点報告数を参考にすると国内の淋病感染者数は年間で1万人/年程度と報告されています。その内、男性が7割程度(7千人/年)を占め男女比の釣り合いが取れない統計結果になっています。

※注意:感染症定点報告とは医師会の協力を得て保健所管内の人口に応じた数の医療機関を無造作に選びデータを纏めています。つまり全ての感染者数をカウントしているわけではなくその数から感染症の傾向を掴む目的で利用されます。実際はこの数の数倍~数十倍もの感染者がいると思われます。

男性の場合、感染すると症状がわかり易いのでほぼ正確な統計結果と考えても良さそうですが、女性の場合、症状が出難く気が付かない淋病感染者(キャリア)が多く存在すると推測されています。

「性病」といえば「淋病」

以前は「性病」といえば「淋病」といわれるほど広まっていましたが、抗生物質により激減しました。しかし、1990年代以降、少しずつ減少傾向にはありますが、抗生剤(セフィキシム、セフトリアキソン)が効かない多剤耐性菌(スーパー淋病)も現れており、油断が出来ない性感染症です。発症のピークは男女とも20代で、年齢とともに減少する傾向があります。

淋病は細菌のナイセリア属に起因する性行為感染症です。淋病は男女共に感染し、男性よりも女性に影響を与えます。細菌は子宮頚部や尿道、直腸、肛門、咽頭などに感染します。

淋病は一般的な性行為感染症で治療もそれほど難しくはないのですが、放置すれば深刻な病気を発症しかねません。女性においては子宮外妊娠や骨盤内炎症性疾患など引き起こす可能性もあります。

淋病(Gonorrhea)写真

男性の症状と予後

男性の場合、淋病(淋菌)感染による尿道炎は、非常に特徴的です。2~7日の潜伏期後、初期には、尿道にかゆみが出たり、熱をもったりします。排尿時に激しい痛みを感じるようになり、黄白色の膿や粘液が尿道口から多量に出ます。

排尿後30分程度で、再び膿が出るようになり、陰茎が腫れあがるなど、激しい症状があります。尿道炎の治療が遅れ悪化し、精巣上体炎を発症すると、無精子症になり男性不妊の原因となる可能性があります。
淋病
男性の症状と危険性
・ペニスから白色や黄色の浸出液
・排尿中の激しい痛み
・精巣上体炎を発症すると、無精子症になり男性不妊の原因
・肛門が感染源の場合は肛門部からの膿瘍の浸出液があります。

淋病 女性の症状と予後

淋病(淋菌)によって子宮頸管炎を発症しますが、症状が軽く、気が付きにくいのが特徴です。黄緑色のおりものの量が増えたり、膿が尿道から出たり、不正出血があったりすることもありますが、無症状のことも多いことがわかっています。

そのため、潜伏期もはっきりしていません。無症状で無治療のまま感染源となることがあり、パートナーの発症で発覚することもあります。しかし、気が付かずにいると、感染は進行し、卵管や卵巣、腹膜に感染性の炎症を発症することがあり、子宮外妊娠や不妊症などの原因となることがあります。

淋病2女性の症状と危険性
・黄色から緑色のおりものと強い異臭がします。また腹部痛なども現れます。
・不妊症などの原因
・骨盤内炎症性疾患や子宮外妊娠、卵管炎など早産のリスク大。
・母親が妊娠中の場合、母子感染を起こし胎児が失明の恐れ。
・肛門が感染源の場合は肛門部からの膿瘍の浸出液があります。

咽頭、眼、全身への感染の可能性

淋病(淋菌)が性器から検出された場合、咽頭からも淋菌が検出される確率が10~30%あります。オーラルセックスによる感染であり、気が付いにくく、治療も困難な場合が多く、性器の治療が終わった後も、口腔が感染源になることがあります。

また、顔や手についた膿などから眼に感染して結膜炎になることもあります。また、血液から全身に感染が拡がり、心膜炎、心内膜炎、髄膜炎、関節炎など重症の全身性の淋菌感染症もあります。

・咽頭に感染した場合は自覚症状がない事がほとんど。

淋菌感染症は治療が可能

淋病に感染したかどうかの検査は簡単で、コットン素材の綿棒のようなステックで性器や咽頭などのサンプルを採取します。また必要であれば採尿検査も行います。淋病の治療は抗生剤を錠剤や注射などで投与するだけなので淋病と診断されたら必ず受けるようにして下さい。

淋菌感染症には、多くの耐性菌が確認されています。しかし、確実に有効な薬剤を投与すれば完治することが可能です。症状や感染部位によって異なりますが、抗生物質の注射薬を1回、あるいは薬剤によっては1週間程度投与し、淋菌が検出されないことを確認して治癒とみなします。

一旦淋病が完治すれば、再感染しない限り淋病が再発することはありません。

淋病の感染率は高く、クラミジアとの合併に注意

1回の性行為による感染率は約30%と言われ、比較的高いと考えてよいでしょう。クラミジアと合併していることも多く、同時に検査することが勧められています。クラミジアと淋菌は有効な薬剤が異なるため、効果的に治療するためには、原因菌を検査で確定し、適した治療を行う必要があります。

感染源とならないために

淋菌感染症は、女性や咽頭感染では症状が軽く、知らない間に感染源となり、合併症や全身の重症感染症の原因となる可能性があります。感染の可能性が否定できない場合、あるいは他の性感染症と同時に、淋菌の検査もパートナーと一緒に受けることが重要です。

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