海外渡航者は軟性下疳に注意!性器に豆粒ほどの赤い小さな潰瘍!

軟性下疳 海外

軟性下疳は東南アジアやアフリカ諸国、南米で多い

軟性下疳(なんせいげかん)とはあまり聞きなれない言葉ですが、この軟性下疳も性行為感染症(STD)のひとつです。軟性下疳菌であるヘモフィルス・デュクレイによる感染で 東南アジアやアフリカ諸国、南米などで多く見られる性病です。

日本国内での感染率は低いか、ほとんどないとされていますが、東南アジア等で感染してくるケースがあるので注意が必要です。軟性下疳(なんせいげかん)の潜伏期間は2日〜1週間と短いのが特徴で、症状が現れる事と潜伏期間が短い為に感染の蔓延はそれほど大きくありません。

軟性下疳の症状!豆粒ほどの赤い小さな潰瘍

男性では1日〜2日くらいで性器に豆粒ほどの赤い小さな潰瘍が出現します。潰瘍の出来る場所はペニスや陰嚢などの周辺でみられます。女性では外陰部や太ももの付け根(鼠径リンパ節)などに潰瘍状の赤い発赤がみられ、激しい痛みも伴います。

潰瘍のサイズは約5cmくらいで触ると出血しやすい傾向にあります。米国にある国立バイオテクノロジー情報センターによれば軟性下疳に感染した約半数の人は太ももの付け根の部分に腫脹が見られるとの報告もあります。また口腔内に感染することもあり部位では唇や口蓋扁桃や口蓋垂などに潰瘍ができます。

軟性下疳(Chancroid)の写真

自覚症状としては性行為中や排尿時の痛みですが、ペニスにできた潰瘍では強い痛みが感じられ性行為自体できません。主な感染経路としては性行為やアナルセックス、オーラルセックスなどで感染します。またできた潰瘍部位に直接、接触することでも感染します。

さらに激しいキスにおいても感染者の口腔内に潰瘍があれば感染する確率は高くなります。軟性下疳の症状がある場合は潰瘍部を介しHIVウィルスに感染しやすと言われています。

軟性下疳の診断法及び治療方法

軟性下疳の診断法としては血液サンプルを使用しての診断法はまだ確立されておらず、痛みのある部分の膿を採取し検査する方法が一般的です。さらに問診や症状から軟性下疳と診断します。

軟性下疳の治療では抗生物質の薬剤筋肉注射などで治療します。抗生物質はおもにマクロライド系(ジスロマック、エリスロン)やニューキノロン系(シプロサキシン)セフェム系(ロセフィン)の抗菌剤を使用します。そして潰瘍のある部分には軟膏を塗布します。

時には手術によりリンパ節に溜まっている膿瘍を排出させるという方法もあります。通常では抗生物質の投与、約1週間ほどで改善しますが症状の回復がみられない場合は薬剤を変更します。また軟性下疳は完治しても再発しやすい感染症のひとつです。

海外へ渡航する機会が多い方は軟性下疳に注意!

予防法としてはコンドームの使用が有効ですが、コンドームを着用しないオーラルセックスでは感染する危険があります。また潰瘍部が広い場合は性行為を避けます。

もし軟性下疳を治療せずそのまま放置すれば男性では瘢痕が残り、女性においては重篤な感染症をもたらします。

前述したように日本国内ではほとんど見られない性感染症ですが、日本人が海外へ渡航する機会も増えています。海外で見知らぬ相手と性行為をし軟性下疳に感染しないよう注意しましょう。

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